2026年3月5日、加古川市で「加古川和牛」の魅力を伝えるプレスツアーが開催されました。
今回は残念ながら現地取材には参加できませんでしたが、関係者の方から詳しい資料と写真を提供いただいたので、その内容をもとに「加古川和牛のすごさ」と「肉のまち志方の裏側」をご紹介します。
目次
「加古川和牛」とは? 神戸ビーフに並ぶ圧倒的ポテンシャル

加古川和牛は、ただのブランド牛ではありません。
- 但馬牛の血統
- 市内で12ヶ月以上肥育
- 等級基準クリア
この条件を満たした牛だけが名乗れます。
加古川和牛は、日本最高峰のブランド牛「但馬牛」の血統を引く黒毛和種、なんとその9割以上が「神戸ビーフ」の規格も満たすほど、非常に高いクオリティを誇ります 。
生産現場のこだわり:井相田牧場の「胃に優しい」飼育

ツアーで公開された「井相田牧場」では、約700頭の和牛を繁殖から出荷まで一貫して育てています 。

- 独自の「発酵処理」飼料: 輸入穀物をそのまま与えず、独自に発酵処理を施すことで、消化率を通常の約60%から**80〜90%**まで劇的に向上させています 。
- SDGsへの挑戦: ビール粕やポテトチップスの皮(ジャガイモのピール)といった食品工場の副産物を、独自の乳酸発酵技術で餌として活用しています 。
- 味わいの特徴: 消化が良く健康に育った牛は、脂がライトでキレがあり、旨みが詰まっているのが特徴です 。

「肉のまち・志方」の歴史と産地直結の強み
加古川市志方町は、全国的にも珍しい「食肉卸売市場が町内にある」地域です 。
- 日本屈指の歴史: 加古川食肉公社は日本で3番目か4番目に古い歴史を持ち、古くから「肉の供給源」として関西の食を支えてきました 。
- 産地直結の強み: 農場、食肉センター、業者が極めて近い距離にあるため、生産・加工・販売が近距離で行われ、都市部には出回らない「ツナミ(タンの下)」などの希少部位も新鮮な状態で手に入ります 。
プロの技を味わう:志方亭の熟成と調理

実食会場となった「志方亭」では、肉のポテンシャルを最大限に引き出す職人技が光ります 。

- 「食べごろ」へのこだわり: 見た目の鮮度だけでなく、屠畜から約3週間寝かせて最も美味しくなる時期を見極めて提供しています 。
- 「600度の誘惑」: 600度の高温で一気に焼き上げ、何度も休ませることで旨味を凝縮させる、プロならではの調理法が特徴です 。
- 地産地消のビジョン: 加古川和牛を「高嶺の花」にせず、地元の人が日常的に楽しめるよう、コストパフォーマンスに優れたランチや食べ放題での提供も行っています 。

今後の展望
今後は、地元の世界的企業(トリドールや神戸物産など)との連携や、食肉センターの建て替えなどを通じて、加古川を「肉の聖地」としてさらに盛り上げる構想も語られました 。
地元の誇りである「加古川和牛」。その背景にある生産者の愛情と、志方の深い肉文化をぜひ一度味わってみてください!

