加古川市では2021年(令和3年)6月から指定ごみ袋制度がスタートします。
簡単に言うと、燃えるごみを捨てるときに、加古川市の指定したごみ袋を使わなければならなくなる制度です。
指定ごみ袋はスーパーやホームセンター、ドラッグストア、コンビニなどで購入できるようになります。
指定ごみ袋制度の必要性や、ごみ有料化との違い、近隣の市町村の状況などをまとめました。
指定ごみ袋制度導入の経緯
加古川市は継続的にごみ減量に取り組んでいます。
令和4年度から始まる2市2町(加古川市・高砂市・稲美町・播磨町)の広域ごみ処理に向けて、さらにごみ減量が進めば、ごみ処理経費の節約につながります。
普段、意識することは少ないかもしれませんが、ごみが増えればその分処理費用がかかって、市の財政を圧迫していくんですよね。
市の予算を子育て支援や医療福祉に充ててもらうためにも、ごみの減量に協力する視点を持ってみるといいかもしれません。
指定ごみ袋制度とごみ有料化の違い
加古川市が導入する指定ごみ袋制度は一般的には単純指定袋制度というものです。
単純指定袋制度は、市がごみ袋の材質やデザイン、サイズなどの規格を定める仕組みです。
ごみ袋の値段は店が自由に決められます。製造コストが上がるため、1枚あたり数円の値上がりが予想されています。
一方、ごみ有料化制度では、規格を決めた上で、ごみ袋の価格にごみ処理費用が上乗せされます。
1枚あたり数十円程度高くなることが多いようです。ごみ袋の売上の一部が市の収入となる点が、単純指定袋制度と異なります。
加古川市の場合は、ごみ袋の値段が少し上がることはあっても、ごみ有料化ではないんですね。
加古川市の指定ごみ袋制度の内容
指定ごみ袋制度は2021年(令和3年)6月に本格スタートします。対象は燃えるごみだけです。
スケジュールとしては、2020年(令和2年)12月頃から指定ごみ袋の販売が始まります。スーパー・ホームセンター・ドラッグストア・コンビニエンスストアなどで販売される予定です。
指定ごみ袋の販売スタートから2021年(令和3年)5月末までは移行期間として、これまでのごみ袋と指定ごみ袋どちらも利用できます。
そして、2021年(令和3年)6月1日からは燃えるごみは指定ごみ袋以外では出せなくなります。
ごみ袋は大中小の3サイズの持ち手あり・なしで6パターンが販売されます。
これまでのごみ袋も、衣類や草・落ち葉を捨てるときには利用できます。計画的に使い切っておくとムダになりにくいと思います。
近隣市町村のごみ処理と比較してみよう
兵庫県内の近隣の市町村の状況を整理してみました。
- 高砂市・播磨町・稲美町・明石市:特になし。
- 神戸市・姫路市・三木市:指定ごみ袋制度。
- 西脇市・洲本市・南あわじ市:ごみ有料化。
兵庫県内でも意外とごみ有料化している自治体が多いんだなと驚きました。
加古川市の周りは特になしのところが多いので、損しているような気持ちになるかもしれませんが、神戸や姫路と同じと思うとちょっと先進的な試みとも思えませんか?
神戸に住んでいた頃に指定ごみ袋が導入されたんですが、当時はごみ有料化だと思い込んでいました……。
紙類の分別や草木の分別回収など、手間はかかりますが、集まった資源物の量を見ると、「今まではこんなにゴミで出してたんだな」と実感が湧きます。
生ゴミの水分を切ったり、マイバッグを使ったり、できることからやっていきましょう。
正直めんどくさいと思うのも分かりますが、市民一人ひとりがちょっとずつ積み重ねていくことが大切です。加古川を良いところにするのにつながってると思って、ごみの減量をちょっと意識してみてください。