2020年2月15日土曜日に加古川総合文化センターで行われた2020かこがわ学講座第3回和尚が語る!仏茶化寺とマンマ宮~加古川のお寺・神社・よもやま話~を受講してきました!
かこがわ検定シリーズ記事でお送りしています。
ちなみに第1回の講座のレポートはこちら。
2月8日に開催された第2回の日岡山を歩く「風土記の古墳を訪ねて」に参加できなかったので、2週間ぶりの参加となりました。
そちらの資料も受付でもらえたので、写真だけ掲載しておきます。個人的には新井(しんゆ)のエピソードが身近で興味深いものでした。(触ると拡大できます)
それでは第3回の講義について見ていきましょう!
先生は鶴林寺の吉田実盛住職
第3回の講師は鶴林寺の住職、吉田実盛(よしだじっせい)さん。滑らかな語り口で、おもしろおかしく講義を進められていました。
タイトルの仏茶化寺はぶっちゃけじ、マンマ宮はまんまみーやと読んで、ちょっとシャレのような感じを出して、テーマとしては「加古川のお寺・神社のよもやま話」とのことでした。
内容は公式テキストのかこスタイル2に書かれているものをピックアップする形式でした。
加古川の寺と宮の数、文化財、系統
資料1ページ目では加古川市域の寺と宮(神社)の数や、文化財の傾向を話されていました。
加古川の国宝は鶴林寺とは知っていましたが、本堂と太子堂の2つが国宝なんですね。
寺の方が同じ建物を長く使っているために、文化財が多いそうです。神社は建て替えがあるらしいですね。
また志方町の仏教会が他の地域と結びつきが強いために、加古川仏教会とは別組織になっているそうです。
加古川の寺の宗派別の特徴も説明されていました。一つの寺に複数の院があるという数え方なんですね。
国恩祭という11社の宮司が祈祷する珍しい行事にも言及されていました。今年は高砂神社と日岡神社が当番となっているそうです。資料2ページ目にあります。
寺と宮のエピソード集
かこスタイル2の該当ページと項目番号に対応した部分です。資料の該当ページを読めば、内容はつかめると思います。住職の口から聞くのはまた本で読むのとは違う面白さがありました。
たとえば三番目の胴切れ地蔵については、かこスタイル2だとこんな風に掲載されています。
テキストを読み込んでいないせいもあって、よく通る道にそんな歴史的なものがあったんだなあと気づかされることが多かったです。
ちょっと見に行ってみようと足を運ぶきっかけになりました。
胴切れ地蔵の前は工事中でしたが、なんとか入れました。
北向き地蔵では他にお参りされている人もいました。
地蔵の前には吉田住職も仰っていたたい焼き屋のやきやきやがあります。
この資料をもとに、かこスタイル2をきちんと読み直そうと思いました。
涅槃会と鶴林寺
ちょうど講義の日が2月15日でお釈迦様がご入滅された涅槃の日でした。鶴林寺では涅槃会が開かれていて、本堂内陣に涅槃図が掛けられていたそうです。
お釈迦様がご入滅されるときに、もたれかかっていた沙羅双樹が枯れて、白い花をつけていた様子が鶴がたくさんいたように見えた。そのことが鶴林寺の名前の由来になっているというお話を吉田住職がしてくださいました。
涅槃のタイミングでこのお話が聞けたのは本当に貴重な体験でした。ありがたいなあ、運が良かったなあとしみじみ思いながらこの日は帰りました。
講義を終えて
地域のことを知らないせいか、どれも発見と驚きに満ちた回でした。
稲根神社に鳥居がない理由なんて、聞いてみると一回行ってみたくなります。
普段通る道の近くに実は歴史的なものがある。興味深いエピソードが眠っている。
NHKのブラタモリを観ていて思いますが、知識があると同じ景色でもまったく違うものが見えるんですよね。なにげないものから意味を読み取るタモリさんの凄さ。
かこがわ学講座もそんなきっかけになるんだなと思いました。新井を作った今里傳兵衛さんは凄いって毎日ちょっと考えるみたいな。
加古川市内を走り回るのがまた面白くなりそうです。残りの講座もレポートしていきます。
こちらの内容も21日金曜からのBANBANテレビのワイドBANで放映される予定です。