
大阪・関西万博に合わせて兵庫県が実施している「ひょうごフィールドパビリオン」。加古川市内でもプログラムが実施されています!
普段は見られない・体験できないようなプログラムが魅力です。加古川市内のひょうごフィールドパビリオンについてまとめてみました!
「松の恵みを暮らしに活かす」化学工場見学ツアー ~松から得られる天然樹脂「ロジン」を知ろう~

ハリマ化成が実施する工場見学ツアー。かこがわノートでも以前、工場見学を取材させていただきました。
体験内容
- 再生可能な天然資源である松から採れる「松脂(ロジン)」を主原料に化学素材を製造しグローバルに展開する、ハリマ化成の基幹工場「加古川製造所」を現地見学するプログラム。
- 実は身近な日用品や意外な製品に使われている天然樹脂「ロジン」について学習する。
- 普段見る事ができない化学工場の中を巡り、ガイドの軽快な説明を聞きながら「化学遺産」に認定されている貴重な設備などの見所を見学できる。
テーマ性
- 世界的にSDGsへの意識が高まり、環境を重視した製品が求められている中、植物由来の素材を活用した化学製品の需要が増加している。植林する事で繰り返し利用でき、二酸化炭素を取り込みながら生長するカーボンニュートラルな資源である「松」から得られる天然樹脂「ロジン」が注目されている。
- 古来より白砂青松の地として有名であった播磨地域を社名の由来にもつハリマ化成は、1947年に加古川市で創業以来一貫して天然資源「松」にこだわり続けてきた。研究者のたゆまぬ努力と熱意により、1958年に国内初(現在も国内唯一)となるトール油(松の油)連続精製プラントを完成させており、加古川市は国産トールロジン(トール油から精製したロジン)発祥の地と言える。
- 本プログラムでは、再生可能な天然資源「松」から化学素材を生産するプロセスや、それらが日常生活でどのように利用されているかを学習するとともに、自然豊かな加古川市で生活道路に囲まれ生活圏で操業する化学工場の「地域との共生を目指す」ユニークな取り組みについて知り、再生可能資源や環境保全について考える機会を提供する。
開催概要
体験場所:ハリマ化成株式会社 加古川製造所
実施日:毎月1回(原則第2又は3水曜日) 9:30~11:40 ※実施日は申込み受付ページに表示。
所要時間:約2時間
料金:無料 (交通費は参加者負担)
受入可能人数:1~15名
予約方法:申込み受付ページ
150年の歴史から紡ぎだす、加古川食肉産業の魅力 ~肉のまち加古川体験~

肉のまちづくり推進協議会が開催しているプログラム。模擬競り体験やお肉の解体見学、カット体験、お肉のランチなど肉づくしのプログラム。
体験内容
兵庫県牛肉マイスターを中心に、但馬牛について実際の現場で働くプロに教わる体験プログラム(和牛講義、加工体験、加工した肉で昼食、加工場見学、競り市体験。ランチ)
テーマ性
- 加古川は日本で最も古い牛肉処理施設の1つである加古川食肉センターがあり、150年以上の伝統がある。この食肉センターは、日本の高度経済成長期に大手小売店へ肉を卸し、国内の牛肉供給を支えてきた。
- 「かつめし」をはじめとする肉グルメを生み出した加古川は、豊かな牛文化が地域に深く根付いてるが、近年の食肉業界を取り巻く人材確保は、深刻な状況にある。
- 本プログラムでは「ニッポンの和牛が私たちの口に届くまでのストーリー」をテーマに、せり見学やカット工場の見学、精肉店でのカットショーを通じて、150年以上にわたって受け継がれてきた加古川の職人の技や、品質の安全性を学べるものになっている。
開催概要
体験場所:加古川市内
実施日:月に1回程度
料金:64,000円
受入可能人数:15名
予約方法:HISサイトより予約
世界初の和牛コスメ「神戸ビーフ石鹼・霜降りの奇跡」の誕生秘話に迫る!
福良有限会社が実施するプログラム。
体験内容
- 明治初期から150年の歴史がある「牛肉のまち 加古川・志方」の熟練の肉職人による技の見学
- 職人がカットした肉の試食
オプションプログラム
通常は廃棄される牛脂を使った石鹸手作り体験
テーマ性
- 食肉センターが設立されて150年の歴史をもつ「牛肉のまち」加古川市志方町。ここで食肉販売の専門店を営む福良有限会社は、余った牛脂を用いた石鹸の開発や、売り物にならない端材を利用した郷土料理など、牛肉を余すことなく活用している。
- 本プログラムは、熟練の肉職人が「筋引」とよばれる、大きな肉のブロックを筋に添って切り分けて筋のない部分だけを切り出す、切り離す伝統的な技術を見学し、「志方仕立て肉」にカットされた牛肉の旨みを味わうとともに、神戸ビーフの牛脂で作る石鹸づくりをおこなうもの。牛肉を味わうための様々な取り組みの奥深さを味わうことができる。
開催概要
体験場所:福良有限会社本社工場 古民家レストランEN
繊維生地のプロフェッショナルから学ぶ、サスティナブル繊維「ウール」の可能性を知る工場見学ツアー
加古川観光協会が主体となって実施するプログラム。ニッケ印南工場の見学を主軸にA日程・B日程・C日程でコースが分かれています。
※A日程は記事執筆時点ですでに定員に達しています。
体験内容
- スクールユニフォーム生地の生産で国内最大の基幹工場である印南工場にて、製織と整理仕上げ工程(反染工程を含む)や染色の試験室などを職員の説明を聞きながら見学する。
- 参加者に繊維の特徴を実験を通して主体的に学んでもらう「ウールLABO」の実施。特にウールについては、その優れた性質を日本毛織株式会社の取り組みを交えて伝える。
- 日本毛織株式会社を支えた社員が生活していた社宅群を散策し、当時の生活の様子を見学する。
- ニッケ社宅群からニッケパークタウンまでの区間にある観光歴史スポットを案内。
- B日程はバスツアーを実施し、“播磨の法隆寺”と呼ばれる古刹【鶴林寺】のガイド付き散策の後、昼食に「加古川名物かつめし」を堪能する。
- C日程はバスツアーを実施し、“加古川市唯一の酒蔵”を持つ【岡田本家】での見学と試飲の後、昼食に「加古川名物かつめし」を堪能する。
テーマ性
- 1896(明治29)年創業の日本毛織株式会社、通称ニッケ。創業から2年後、1898年には加古川工場を、1919年には印南工場を、加古川市に設立。それ以来、ラシャやモスリンの製造に始まり、100年以上にわたり、生活に欠かせない衣服の生地を製造し、加古川市とともに発展してきた。
- 特に天然繊維のウールを用いた生地には定評がある。繊細な色合いの違い、先進技術を活用した機織、そしてそれらが組み合わされて表現されるきめ細やかな仕上がりなど、ウールが持つ魅力を最大限引き出すとともに、学生服や制服として多様なニーズにも対応してきた。他にはない仕上がりを実現する行程を、間接光が天窓から柔らかく注ぎ込む、のこぎり状の屋根の中での工場見学を通じて体感することが出来る。
- 本プログラムでは、「ウールLABO」と称し、快適な衣生活を送るための知識・ウールの優れた性能をはじめ、様々な繊維の特徴について、実験を通して参加者が主体的に学べるもの。ファストファッションがもたらした衣服業界の変化や、持続可能な衣料のあり方について思慮を深めることができる。
- また、明治末期から昭和初期に建造された社宅群は、従業員が居住した木造長屋や外国人技師が生活していた異人館が、現在でも当時の姿のまま残る貴重な街並み。映画等の撮影でも活用されるノスタルジックな原風景に、諸行無常の中にある悠久の歴史への思いをはせてみてはいかがだろうか。
開催概要
体験場所:ニッケ印南工場・日本毛織社宅群ほか
実施日:
【A日程】 6/3(火)、6/17(火)
【B日程】 7/15(火)、8/26(火)
【C日程】 9/23(火)、10/21(火)
料金:
A日程:無料
B日程:4,000円
C日程:8,000円
受入可能人数:各回24名まで
予約方法:神姫観光株式会社の募集ページ
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