国際宇宙ステーション(ISS)は、1年中加古川でも観測するチャンスがあり、その上空通過予報を少年自然の家が出してくれています。
基本的に日の出前・日の入り後の約2時間に見やすくなります。ISS自体は光らず、太陽光に照らされている様子を観察します。そのため、地上は夜、ISSは昼の観測条件が整う必要があります。
2022年8月16日~9月5日の期間で最も見やすいのが8月25日木曜日の早朝です!
見え始めは3時58分ごろ、見え終わりが4時1分すぎと約3分間ですが、良い条件が整っています!
<08月25日(早朝)>【注目!】
国際宇宙ステーション(ISS)の加古川市上空通過予報(8月16日~9月5日)より
西の高い空で地球の影から出て見え始め、北(右側)寄りに高度を上げて間もなく、カシオペヤ座の手前の北西のかなり高い空で最高高度に到達します。その後はカシオペヤ座のすぐ上を通り越えながら大きく高度を落としていき、最後は北東の地平線へ沈んで見えなくなります。
観察できる時間はやや短めですが、ちょうど薄明が明けたばかりでまだ空がほとんど暗い時間帯のため、非常に観察がしやすいでしょう。加えて、前述の通りほぼ最高高度に近い状態で見え始めとなります。これにより、秋の大四辺形を目印にしてその北側の辺を中心にして眺めて待ち構えることで、地球の影から出たISSの光点が体感的に金星を超えるほどの明るさにまで急増光する、非常に見応えのある光景をみることができるはずです。
星の輝きは1等星などで表されますが、夏の大三角のベガ・アルタイル・デネブよりも明るい-3.8等の明るさとなる予測です。金星がおよそ-4等級なので、それに匹敵する明るさです。
空がほぼ真っ暗の時間帯なことに加えて、高い空で見えるので観測しやすいのです。
KIBO宇宙放送局の#きぼうを見ようのページで見え方を細かくチェックできます。リンク先は姫路を指定していますが、加古川とほぼ見え方は変わりません。25(木)を選んでみてください。
https://lookup.kibo.space/observation/himeji/
地平座標表示は拡大・回転ができるので、空のどのあたりに見えるかイメージしやすいです。
加古川市のホームページに掲載される少年自然の家の加古川市上空通過予報は月に2回程度更新されているので、定期的にチェックしてみましょう。
令和2年11月に少年自然の家で撮影されたISSの動画はこちら。宇宙飛行士の野口聡一さんが滞在しているときのものです。
夏休みも終盤、子どもと一緒に天体観測を楽しんでみてはいかがでしょう?