加古川市立川西こども園で、ICTツール(情報通信機器)を活用した実証研究が進んでいます。
「スマート保育園」を提唱するユニファ株式会社の協力も得て、さまざまなツールを使い、保育士の働き方改革と快適な保育環境の実現を目指しています。
先日記事にした加古川市のスマートシティ事業の一環ですね。
効果を確認して、順次、他の市立保育園・こども園にも導入していくそうです。
どういったことが使われているのかまとめてみました。
ICTツールを使った午睡チェック
以前も取り上げた午睡センサーです。
衣服に取り付けたセンサーでうつぶせ寝や体の向きを管理でき、タブレットに自動記録され、手書きの必要がなくなります。
実際に使っているのは、ルクミー午睡チェックというツールです。
登降園管理ツールでタブレットで打刻
タブレットやアプリを使った登降園管理で保育士が手書き管理する手間を軽減して、より園児と接する時間を増やせます。
導入しているのはキッズリー登降園管理です。
非接触型体温計・アプリで検温と記録
おでこにかざして測る非接触型体温計とそれに連動したアプリで、検温と記録を一気に行っています。
従来のわきに挟んで測る体温計を使って手書きで記録していくよりも、約30%の時間短縮になるそうです。
さらに先生同士で記録データも共有できて、園児に異変があればすぐに気づけます。
利用しているのはルクミー体温計です。
環境センサーを利用して節電、環境改善
保育園の室内に約30個のセンサーを設置して、温度、湿度、照度、⾳、UVなどのデータを取り、分析しました。
その結果、エアコンを順番に稼働させることで節電につながることが分かりました。
またシーリングファンを併用することで、節電と同時に保育環境改善につながることも分かったそうです。
ペーパーレス化の推進
上で挙げたようなツールで記録されるデータを使うことで、監査のために記録保管しなければならない書類仕事を大幅に減らせます。
保護者の立場では分かりづらいのですが、保育の現場では事務作業の負担がかなり大きいそうです。
省力化できる部分は手間を減らしていけるといいですね。
ユニファが提唱するスマート保育園は、最新のテクノロジーを活用して、先生の負担を減らし子どもと向き合うことに集中できるようにするという考え方です。
テレビやメディアで紹介されることも増えているようです。
使えるものは上手に使って、保育士さんが働きやすくなるのは素敵ですね。
10年後、20年後に当たり前になる技術ではないでしょうか。最新のものが加古川でいちはやく取り入れられているの凄い!